(112) ー 21期同期会のご報告 ー去る6月29日、千駄ヶ谷のテピアで同期会を開催しました。 あいにくの雨模様でしたが、参加者は44人でした。いつものように青春時代に戻り、楽しいひと時を過ごしました。 どこの同期会でも時々 話題になると思いますが、私たち21期の同期会でも時々、修学旅行が話題になります。私たち21期の修学旅行は東北地方でした。同期会の幹事をしている吉田君が修学旅行の資料を全て保管していました。「驚愕」という言葉は的確ではないかもしれませんが、修学旅行の資料が全て保管されていたというのは、「驚愕」でした。さらにその資料が「ガリ版印刷されたもの」というのも、また「驚愕」です。どなたが書いたのか今となっては知りようもありませんが、とても綺麗な字で書かれています。因みに、私の修学旅行の思い出は残念ながらほとんどありません。雨模様の中で奥入瀬渓流を歩いたこと、十和田湖に行き、湖畔を散歩したことぐらいしか覚えていません。十和田湖畔の思い出と言えば、湖畔に高村光太郎の作った乙女の像が立っていました。裸像でしたが、その乙女の像が私には、どう見ても乙女に見えなかったことを覚えています。 中年太りしたおばさんのようでした。具体的に言えば、当時の千歳高校の女の子たちのような体型でした。 私はデンマークのコペンハーゲン港にある人魚姫の像のようなスリムな乙女の像を想像していたので、何となく釈然としなかったことを覚えています 因みに、ウキペディアによると、この人魚姫の像は彫刻家エドヴァルド・エリクセンの制作で1913年に現在の場所に恒久的に展示されるようになったそうです。顔、頭の部分と首から下の部分、つまりボディの部分はモデルさんがちがうようです。 首から下の部分、つまりボディの部分のモデルはエドヴァルドの妻のエリーネ・エリクセンがモデルになったようです。そして、このエリーネ・エリクセンの妹さんが岡田真澄のお母様とのことです。 この人魚姫の像について興味のある方は、ウキペディアをご覧ください。 さて、話を修学旅行の思い出に戻します。 花巻で一晩、泊まった時のことです。夜、就寝時間になり、灯りが消された後、同室だった佐々木君が小瓶のウイスキーを一本飲んですっかり出来上がってしまいました。いい気持ちになって、大声で歌をうたっていました。みんなで何とか佐々木君を寝かしつけました。一瞬でしたが、佐々木君が眠って、真っ暗らい部屋に静寂がながれていました。丁度、その時に見回りの先生が襖を開けて入ってこられました。確か、化学の山崎先生だったような気がします。襖を開けて入って来られて、部屋の臭いを嗅がれて「うん、お酒の臭いはしない、この部屋は大丈夫だ」そう言って、出ていかれました。アルコールの臭いはかなりしたと思いますが、その時、なんとなく「あー、そういうもんなんだ」と思ったことを覚えています。 修学旅行の最後は、確か、私達「B」班は青森から夜行列車に乗りました。別の班、「A」班は朝の電車で東京に向かったようですが、私たちは夜行列車で東京に向かいました。夜行列車に乗る前に、お土産を買うためにリンゴ売っている夜店に行きました。 10月下旬の雨模様の寒い夜でした。観光客相手の一坪ぐらいの小さなお店が沢山並んでいる夜店です。裸電球の下で、質素な服を着て、赤くしも焼けた手で、白い息を吐きながら一生懸命リンゴを売っている農家のお母さんを見た時、何故か、落ち込んだことを覚えています。 恋に恋して恋をするという言葉がありますが、私はこの修学旅行を青春に恋をして青春をするみたいな感じで臨んだような気がします。観光バスの車中で、舟木一夫の高校三年生や「水芭蕉の花が咲いている」の夏の思い出を歌っていたような気がします。決して楽しくなくはない修学旅行でしたが、いまいち、青春謳歌の修学旅行ではありませんでした。ただ、当時は歌っていてもそれほど酔わなかった「高校三年生」ですが、今、youtubeで聴くと、青春時代が蘇ってきます。 千歳高校で一番、印象に残っているのが、校内の売店のパン屋さんの揚げパンです。千歳高校で一番、印象に残っているのが揚げパンというのもいかがなものかという気もしますが。 一時限が終わった10時ごろに売店に行くと丁度揚げパンが揚げあがっていて、その揚げパンがえらく美味しかったことを覚えています。中身は魚肉ソーセージだったような気がします。 当時の校長先生、名前は覚えていませんが、渾名はカエルでした。 口がカエルのような口だったので、そのような渾名がついたのだと思いますが、朝の朝礼の時に「カエル」、「カエル」というヤジがとんでいました。確か東京都の教育委員会から来られたこと、朝の朝礼で「自分の長所を伸ばすように」と言われとこと、そんな記憶があります。 もう少しどうでもいい思い出を書くと 校門を入った右側に花壇がありました。園芸クラブが手入れをしていて、とても綺麗でした。確か、池もあったように思います。 梅が香に のっと日の出る 山路かな 芭蕉 この句は古文の時間に習って、どういう訳かいまだに覚えています。 因みに、「山路かな」の「かな」は詠嘆を表す終助詞 こんなことを一生懸命、覚えていた高校時代でした。 そんな千歳高校で3年間過ごせたことを今とても感謝しています。 高井智幸 |
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